< 小論 と 解説 >

真底からの豊かさ明るさ健康状態満喫  (1996/3)


人は豊満 快適なり              この世は明るく 健全なり
何ぞ豊明 能わざらん      誰か健愉を欲せざらん
されど不安 不満あり           如何を豊かと 申すれば


清澄世界に 住み居りて          なにゆえ自ら 混濁す

何が福かと 今問えば            或る線以上に 成るを云う
一線設けて 充たざれば          不満不愉快 不健康
元来既に 到達せり              何ぞ未だ 至らざらん
一線設ける ゆえ乏し            明暗あるゆえ 迷いあり
健に執うる ゆえ不健

この世にはなし 貧も富も        明にも暗にも なりはせぬ
この世に住む人 迷妄なし
健やかに伸び 進むのみ         明るく豊かに 存するのみ

世界を究めん イズムにて        探究するわれ 探究せん
真理の世界 人の世に            顕す社会ぞ ヤマギシズム
人に依りてぞ 知り給う          人に依りてぞ 現前す
万人知行 理・法・証

高僧苦行で 達す域              和気あいあいに みな達す
豊かさ明るさ 健全さ            不変の域に みな達す
智恵と理解で 世界知る          真なる自己を みなが知る
人間の嵩さ 実証す              理念・方法 打ち出さん

先ずは吾れ等が 先達の          真なる姿 われ生かす
万人理解 悉く                  知的革命 急進す
吾れ等が展く この世界          果てなく拡がる 吾が世界
誰にも通ずる この世界          やがてそうなる 世界中




だから豊かでない明るくない健康でない等ということがある筈がない
しかし、多くの人が不安・不満でひしめいている
澄んだ世界に居ながら、この混濁は何処からくるのだろう

今、どうあったら幸福かと問えば、
一線を設けて、それ以上の状態になれば幸福だと云う
一線を設けて、至らなければ不満不愉快不健康になる
元来至っているのに、至らない等ということがあるのだろうか
豊かさに基準を設けるところが貧しい
明るい暗いがあるところが暗い
健康に執われることこそ不健康

この世界は豊かであったり、豊かでなくなったりしない
明るくなったり暗くなったりしない
この世界に住む人は、豊かでなくなったり暗くなったりしない
この世の明るさ、存在そのものの豊かさ、伸び進む方向だけの健やかさ

私たちはイズムを通じて、この世界の本当の姿を知ろうとしている
ヤマギシズム生活は、この世界を知る生活であり、知る人の生活でもある
ヤマギシズム社会は真理の世界を人間社会に現象化するもの
人間で知れる、人間で出来る、
誰もが知り行なえる理念と方法と実証が、イズム社会でありイズム運動である


高僧が苦難を越えて達する境地に、
和気あいあいのうちに誰もが自ら帰還する
一線を持つ人も、明暗二道ある人も、