< 研鑽学校にて >
無所有研鑽
1 だれのものでもない
2 だれが用いてもよい
3 無報酬、無分配、共活、共用、一体用
4 心物豊満世界

1 特講では「だれのものですか?」とやっているが、ここでは物事の本質を究明するという態度で、「無所有」とはどういうことか、「所有しない」のではく「所有がない」とはどういうことか、だれのものでもない、という言葉は聞き慣れているので、改めて「だれのものでもない」とはどういうことか、答えようのない問いかもしれないが、何度も「どういうことか」と問い返し、考え出し合う。「だれのものでもない」と口では言っているが、本当に分かって使っているかどうか検べてみる。

2 1のテーマも同じだが、物だけに限らないというところも押さえておきたい。凡ゆる物事が、だれのものでもない、だれが用いてもよい、と「本当にそうかどうか」自分に問うてみる。そして「だれが用いてもよい」とはどういうことか、と考え出し合う。このテーマを考える中で、「どう使うか」の話題も当然入ってくると思う。活かすとか殺すとかの話題に入っても、ここにはそんなことは言っていない、だれが用いてもよい、どんな人であっても、どんな使いかたをする人でもよい、ということではないか。そうすると「如何様に使われてもよい」ということではないか。良い悪いのキメを持っている人はそれを外すのが先決。このテーマも理屈ではなく、「本当によいか?」と自問するように、「よい」と言ってしまって「よいか」と、覚悟を迫るようなもの。口で「だれが用いてもよい」といくら言っても、実際にイヤダとかユルセナイというものが出てくるようでは、ダメ。